CPマークで防犯対策
防災を知りたい
先生、「CPマーク」って、災害と防災に関係あるんですか? 泥棒対策のものですよね?
防災アドバイザー
いい質問だね。確かにCPマークは防犯のためのマークで、泥棒などの犯罪を防ぐためのものだよ。でも、災害時にもこの防犯対策が役に立つことがあるんだ。
防災を知りたい
どういうことですか?
防災アドバイザー
例えば、地震で家が壊れたり、停電になったりした時、盗難などの犯罪が増えることがあるんだ。CPマーク付きの窓やドアは壊れにくいため、泥棒の侵入を防ぎ、避難するまでの時間稼ぎにもなる。だから、広い意味で防災にもつながるんだよ。
CPマークとは。
犯罪を防ぐための対策として、建物に使う部品に「CPマーク」というものがあります。「CP」は「Crime Prevention」(犯罪防止)の略です。このCPマークは、防犯性能の高い建物部品であることを示す共通のマークです。2004年に官民合同会議が、壊されることに5分以上耐えられるかなどの試験に合格した部品を「防犯性能の高い建物部品リスト」として発表しました。このリストに載っている部品が「防犯建物部品」と呼ばれ、CPマークを使うことが認められています。泥棒などの侵入を防ぐには、CPマークの付いた製品で侵入に時間がかかるようにする対策が効果的です。
CPマークとは
「シーピーマーク」とは、防犯性能の高い建物部品に使われている共通の目印です。この名前は「犯罪予防」を意味する英語「クライムプリベンション」の頭文字から来ています。このマークは、定められた防犯性能の基準を満たした製品だけに与えられるため、私たちが防犯対策を考える上で、信頼できる道しるべとなります。
シーピーマークが付いている製品は、第三者機関による厳しい試験に合格していることを示しています。つまり、その防犯性能は客観的に保証されているということです。窓やドア、鍵など、様々な建物部品にシーピーマークは表示されており、住宅や事務所などの建物の安全性を高める上で大切な役割を担っています。
たとえば、窓ガラスにシーピーマークが付いていれば、それは簡単には割れない特殊なガラスであることを意味します。また、玄関の鍵にシーピーマークがあれば、ピッキングなどの不正開錠に強い構造であることがわかります。このように、シーピーマークが付いている製品を選ぶことで、泥棒の侵入を防ぎ、家や財産を守ることに繋がります。
防犯対策を考える際には、このシーピーマークが付いているかどうかを確認することが、効果的な対策を立てる第一歩と言えるでしょう。製品を選ぶ際に、少しだけ注意を払うだけで、大きな安心感を得ることができます。安全な暮らしを守るためにも、シーピーマークを覚えておいて損はありません。
さらに、シーピーマークの制度は、防犯意識の向上にも貢献しています。このマークの存在によって、消費者は防犯性能について考える機会が増え、より安全な製品を選ぶ意識が高まります。また、メーカー側も、シーピーマークを取得するために、より防犯性能の高い製品の開発に取り組むようになります。このように、シーピーマークは、社会全体の防犯意識を高め、より安全な社会を作るためにも役立っていると言えるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
シーピーマークとは | 防犯性能の高い建物部品に使われる共通の目印 |
名称の由来 | クライムプリベンション(犯罪予防)の頭文字 |
シーピーマークの意義 | 定められた防犯性能基準を満たした製品の証 |
シーピーマーク製品の信頼性 | 第三者機関による試験合格済 |
対象製品例 | 窓、ドア、鍵など |
効果 | 泥棒の侵入防止、家や財産の保護 |
シーピーマーク制度の貢献 | 防犯意識の向上、安全な社会づくり |
消費者のメリット | 防犯性能を意識した製品選びが可能 |
メーカーのメリット | 防犯性能の高い製品開発促進 |
CPマークの由来
防犯建物部品の認証制度である「CPマーク」は、平成十六年に官民合同会議で誕生しました。増加する犯罪に対抗するため、防犯性能の高い建物部品を広める必要性が高まっていたことが背景にあります。 関係する省庁や警察、建物部品を作る会社などが協力して、共通の基準を作ることで、消費者が安心して防犯対策製品を選べるようにしました。
この会議では、破壊行為に対する抵抗力、侵入に要する時間など、様々な観点から性能試験の方法が綿密に検討されました。 そして、一定の基準を満たした製品を「防犯性能の高い建物部品一覧」に掲載することになりました。この一覧に掲載された製品には、CPマークを表示することが認められ、消費者がひと目でそれと分かるようにしました。
CPマークは「防犯性能の高い建物部品一覧」に掲載されていることを示すだけでなく、製品の防犯性能を客観的に示す指標としての役割も担っています。消費者はCPマークを見ることで、その製品が一定の防犯性能基準を満たしていることを確認できます。これは、防犯対策製品を選ぶ際の安心感につながり、消費者の防犯意識向上に貢献しています。また、CPマーク制度により、防犯性能の高い建物部品の普及が進み、犯罪を未然に防ぐ効果も期待できます。
このように、CPマーク制度は、官民が協力して防犯対策に取り組む画期的な制度として、安全な社会の実現に大きく貢献しています。今後、更なる普及啓発活動を通じて、より多くの家庭や建物でCPマーク付き製品が利用されることが期待されます。
項目 | 内容 |
---|---|
制度名称 | CPマーク |
目的 | 防犯性能の高い建物部品の普及促進、消費者への安心感提供 |
背景 | 犯罪増加への対策、防犯性能の高い建物部品の普及ニーズ |
設立 | 平成16年、官民合同会議 |
基準策定 | 関係省庁、警察、建物部品メーカーなどが協力 |
掲載 | 一定基準を満たした製品を「防犯性能の高い建物部品一覧」に掲載 |
CPマーク表示 | 掲載製品にCPマーク表示を許可 |
CPマークの役割 | 防犯性能の客観的指標、消費者への安心感提供 |
効果 | 防犯意識向上、防犯性能の高い建物部品の普及、犯罪の未然防止 |
今後の展望 | 更なる普及啓発活動、多くの家庭や建物での利用促進 |
CPマーク製品の例
住まいの安全を守る上で、防犯対策は欠かせません。侵入窃盗犯による被害を防ぐためには、窓や扉などの開口部に適切な対策を施すことが大切です。その際に役立つのが、防犯性能の高い建物部品の目印であるCPマークです。このマークは、警察庁が定めた基準を満たす防犯性能を持つ製品に付けられています。
CPマークが付いた窓ガラスには、様々な種類があります。例えば、複数枚のガラスを重ね合わせ、間に特殊なフィルムを挟んだ合わせガラスは、ハンマーなどで叩き割られても簡単には貫通しません。また、ガラス破りによる侵入に時間を要するため、犯行を諦めさせる効果も期待できます。さらに、窓ガラスの一部を小さく割って手を入れて解錠する手口を防ぐため、クレセント錠に加えて補助錠を複数個所に取り付けることも有効です。
CPマークが付いた扉にも、様々な工夫が凝らされています。例えば、バールなどによるこじ開けに強い頑丈な構造の扉や、ピッキングなどの不正な解錠を防ぐ特殊なシリンダー錠を備えた扉などがあります。玄関ドアに加えて、勝手口などにも防犯性の高い扉を設置することで、家全体の安全性を高めることができます。
さらに、CPマークは錠前にも適用されています。玄関ドアの補助錠は、ワンドアツーロックで防犯性を高めます。また、窓枠に取り付ける防犯センサーは、窓が開くと大きな音で警報を鳴らし、侵入者を威嚇するとともに周囲に異常を知らせます。
CPマーク付き製品を選ぶ際には、設置場所や目的に合わせて適切な製品を選びましょう。専門業者に相談することで、より効果的な防犯対策を実現できます。
CPマーク対象 | 種類・対策 | 効果 |
---|---|---|
窓ガラス | 合わせガラス(複数枚のガラス+特殊フィルム) | 貫通しにくく、犯行を諦めさせる効果 |
補助錠の複数個所設置 | 解錠手口を防ぐ | |
扉 | 頑丈な構造 | こじ開けに強い |
特殊なシリンダー錠 | 不正な解錠を防ぐ | |
玄関ドア+勝手口等の設置 | 家全体の安全性を向上 | |
錠前 | 補助錠(ワンドアツーロック) | 防犯性向上 |
防犯センサー | 侵入者を威嚇、周囲に異常を知らせる |
CPマークの重要性
住宅を狙った侵入窃盗などの犯罪から、大切な家族や財産を守るためには、日頃からの防犯対策が欠かせません。そのための手段の一つとして、防犯性能の高い建物部品を選ぶことが挙げられます。
では、数ある建物部品の中から、どのように防犯性能の高い製品を選べば良いのでしょうか。その際に役立つのがCPマークです。CPマークは、警察庁が定めた基準に基づき、防犯性能試験に合格した建物部品に付けられる認証マークです。このマークが付いている製品は、第三者機関によって一定の防犯性能を満たしていることが保証されているため、消費者は安心して購入することができます。
CPマークの役割は、優れた防犯製品選びを容易にするだけにとどまりません。CPマークの存在そのものが、人々の防犯意識向上に貢献していると言えるでしょう。CPマークという分かりやすい指標があることで、消費者は防犯対策の重要性を改めて認識し、自宅の防犯対策を見直すきっかけになります。窓やドアの鍵の交換、補助錠の設置、防犯ガラスへの変更など、積極的に防犯対策に取り組むようになるのです。
さらに、CPマーク付きの製品を使用することは、犯罪の抑止効果にもつながります。侵入に手間取る頑丈な鍵や窓ガラスは、犯罪者にとって大きな障壁となります。侵入に要する時間が長くなればなるほど、犯罪者が諦めて犯行を断念する可能性が高まるからです。
このように、CPマークは、安全な製品選びの指針となるだけでなく、防犯意識の向上、そして犯罪抑止という様々な側面から、私たちの暮らしの安全・安心を守る上で重要な役割を果たしています。より安全な社会を実現するためにも、CPマークの重要性を理解し、積極的に活用していくことが大切です。
CPマークの役割 | 効果 |
---|---|
防犯製品選びの指針 | 防犯性能試験に合格した製品であることを保証し、消費者は安心して購入できる。 |
防犯意識の向上 | CPマークの存在が消費者の防犯対策への意識を高め、自宅の防犯対策を見直すきっかけとなる。 |
犯罪抑止 | 侵入に手間取るCPマーク付き製品は犯罪者の障壁となり、犯行を断念させる可能性を高める。 |
防犯対策のすすめ
安全で安心できる暮らしを送るためには、犯罪から身を守るための対策をしっかりと行うことが大切です。そのために、まず住まいやその周辺をよく見て、泥棒などが侵入しやすい場所がないかを確認しましょう。侵入されやすいのは、窓や玄関などの出入り口です。これらの場所に、警察庁が定めた基準をクリアした防犯性能の高い製品を取り付けることで、侵入を防ぐ効果を高めることができます。この製品には、目印として「CP」というマークがついています。
窓には、補助錠を追加で取り付ける、あるいは、割れにくいガラスにするなどの対策が有効です。玄関には、しっかりとした鍵を取り付けるだけでなく、ドアチェーンやドアガードなども併用することで、より安全性を高めることができます。
家の周りの環境にも気を配ることも重要です。夜間、家の周りが暗いと、侵入者にとって都合が良い隠れ場所になってしまいます。そのため、家の周囲には、夜間でも明るく照らす照明を設置するようにしましょう。人の動きに反応して点灯するセンサーライトも、侵入者を驚かせ、犯罪を未然に防ぐ効果が期待できます。
さらに、地域全体で防犯意識を高めることも大切です。近所の人たちと協力して、定期的に地域のパトロールを行うことで、不審な人物や車などを見つけやすくなり、犯罪の抑止につながります。また、地域の集まりなどで、防犯に関する情報を共有することも有効です。日頃から、近所の人たちとコミュニケーションを取り、お互いに助け合う体制を作っておくことで、より安全な地域社会を作っていくことができます。
対策項目 | 具体的な対策 |
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住まいの防犯対策 | ・窓や玄関に補助錠や防犯ガラス等のCPマーク付き防犯性能の高い製品を取り付ける ・窓に補助錠を追加する、割れにくいガラスにする ・玄関にしっかりとした鍵、ドアチェーン、ドアガードなどを併用する |
家の周りの環境対策 | ・夜間、家の周りを明るく照らす照明を設置する ・センサーライトを設置する |
地域社会との連携 | ・近所の人たちと協力して定期的に地域のパトロールを行う ・地域の集まりなどで防犯に関する情報を共有する ・日頃から近所の人たちとコミュニケーションを取り、お互いに助け合う体制を作る |