インターネット安全

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犯罪から守る

インターネットの安全を守るフィルタリング

情報を選ぶこと、つまり情報の取捨選択を意味する言葉が「選別」です。インターネットの世界では、膨大な量の様々な情報が飛び交っています。その中には、子供たちにとって有害で危険な情報も含まれています。そこで、子供たちをこれらの危険から守るために用いられるのが「選別」の技術です。 選別は、インターネット上の有害な情報への入り口を塞ぐ防火壁のような役割を果たします。具体的には、特定の言葉をキーワードとして登録し、その言葉を含むサイトへの接続を遮断したり、予め危険と判断された有害なサイトのリストに基づいて接続を制限したりする方法があります。また、年齢に応じて閲覧できる内容を制限する機能も備えています。例えば、未成年の子供には見せるべきではないアダルトサイトへのアクセスを制限することで、健全な成長を促すことができます。 インターネットは、様々な情報を手軽に得られる便利な道具である反面、危険な落とし穴も潜んでいます。ネットいじめ、出会い系サイトを通じた犯罪、不適切な情報への接触など、子供たちが巻き込まれる可能性のある危険は数多く存在します。選別は、これらの危険から子供たちを守るための盾となります。まるで門番のように、有害な情報が子供たちの目に触れる前にシャットアウトするのです。 もちろん、選別ですべての危険を完全に防げるわけではありません。子供たち自身も、インターネットの安全な使い方を学ぶ必要があります。保護者の方々は、選別を有効活用しながら、子供たちとインターネットの危険性について話し合う機会を設けることが大切です。選別と教育、この両輪によって、子供たちは安全にインターネットの世界を探求できるようになるでしょう。
犯罪から守る

出会い系サイト規制:子どもの安全を守るために

出会い系場所取り締まり法は、正式名称を「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」と言い、平成十五年九月に施行されました。この法律の目的は、インターネットを通して行われる出会い系場所における犯罪から子どもたちを保護することにあります。 近年の情報通信技術の進歩に伴い、インターネットは人々の生活に欠かせないものとなりました。特に、出会い系場所といったコミュニケーションの場も広く利用されています。しかし、便利な反面、悪意を持った者が子どもに近づき、性犯罪や金銭を介した性的な関係に巻き込むといった危険性も増大しています。子どもたちは、大人に比べて判断力や抵抗力が未熟なため、こうした危険に晒されやすいのです。そのため、子どもたちをインターネット上の危険から守るための対策が急務となっていました。 この法律では、出会い系場所の事業者に対して、年齢確認の義務付けや有害情報への対応などを求めています。例えば、利用者の年齢を確認するためのシステムを導入することや、不適切な書き込みを監視し削除することなどが挙げられます。また、子どもを誘引する目的で、わいせつな情報を送信したり、面会を要求したりする行為を禁止しています。これらの規定によって、子どもたちが危険な目に遭う可能性を減らし、安全なインターネット環境を整備することを目指しているのです。 出会い系場所取り締まり法は、インターネットの健全な発展と子どもたちの安全を守るための重要な法律です。私たちは、この法律の目的を理解し、子どもたちを危険から守るために協力していく必要があります。