ナンバープレート認識

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犯罪から守る

ナンバー読取システムと防犯

自動車のナンバーを自動で読み取る仕組み、通称エヌシステムは、道路を走る自動車のナンバープレートを写真に撮って、写ったものから文字情報を自動で読み取る、高度な技術です。カメラで捉えたナンバープレートの画像は、光学文字認識という技術を使って、書かれた文字や数字を識別します。光学文字認識とは、人の目で見て文字を理解するように、機械が画像から文字情報を読み取る技術のことです。 撮影された画像は、すぐにシステムの中心部に送られます。そして、あらかじめ登録されている盗難車や犯罪に関わっているかもしれない車両のナンバーと照らし合わせます。このデータベースには、警察が把握している要注意車両の情報が蓄積されています。もし、撮影されたナンバーがデータベースに登録されているナンバーと一致すれば、すぐに警察に通報が送られます。これにより、警察はすぐに対応することが可能になります。犯罪が起きた直後に犯人の車を追跡したり、逃走車両を発見したりするのに役立ちます。 近年では、技術の進歩によって、高画質で撮影できるカメラや高性能な光学文字認識が導入されてきています。以前は、夜間や雨や霧などの悪天候時には読み取り精度が落ちていましたが、最新の技術では、そのような状況でも高い精度でナンバーを読み取ることが可能になっています。これにより、昼夜や天候に関わらず、犯罪の抑止力を高めることに大きく貢献しています。また、交通量調査や渋滞状況の把握など、様々な分野での活用も期待されています。