フロートガラス

私たちの住まいには、多くの窓ガラスが用いられています。そのほとんどが、フロートガラスと呼ばれる種類のガラスです。フロートガラスは、溶けたガラスを溶かした金属である錫(スズ)の表面に浮かべて平らな板状にする製法で作られます。この製法により、ガラスの表面は非常に滑らかになり、高い透明度が得られます。そのため、太陽の光を効率的に取り入れることができ、部屋の中を明るく快適な空間にすることができます。また、製造にかかる費用が比較的安く済むため、多くの家で使われています。 しかし、フロートガラスには、大きな弱点があります。それは、衝撃に弱く、割れやすいことです。例えば、ボールが当たったり、石が飛んできたりするなどの外部からの衝撃によって簡単に割れてしまうことがあります。また、地震などの災害時には、揺れによって破損する可能性が高くなります。割れたガラスの破片は鋭いため、大怪我につながる危険性があります。さらに、割れた窓は泥棒などの侵入経路になりやすく、防犯上も問題となります。 このように、フロートガラスは光を取り込む性能に優れ、価格も安いという利点がありますが、安全性という面では不安が残ります。そのため、安全性を重視するのであれば、割れにくいガラスや、飛散防止フィルムなどを検討する必要があります。特に、小さなお子さんや高齢の方がいる家庭では、安全対策をしっかりと行うことが大切です。