リスク管理

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緊急対応

二次災害:その種類と備え

二次災害とは、最初の災害が原因となって発生する災害のことを指します。最初の災害によって引き起こされる連鎖的な被害とも言えます。最初の災害が地震だった場合、倒壊した建物のがれきによる怪我や、壊れたガス管からの出火による火災、地盤の液状化による建物の沈下などが二次災害に当たります。また、最初の災害が火山噴火の場合、噴火自体は最初の災害ですが、それによって発生する火砕流や土石流、火山灰による健康被害などは二次災害として認識されます。最初の災害と二次災害の違いは、被害発生の仕組みにあります。最初の災害は直接的な被害をもたらします。例えば、大雨による洪水で家が流される、地震の揺れで建物が倒壊する、といった被害です。一方、二次災害は最初の災害の結果として間接的に発生する被害をもたらします。例えば、大雨による洪水で避難所での生活を余儀なくされた結果、避難所の衛生状態が悪化し、感染症が蔓延するといったケースが挙げられます。また、地震によって道路が寸断され、救援物資の輸送が遅延し、必要な物資や医療が不足することも二次災害による被害です。このように、二次災害は最初の災害の種類や規模、周囲の環境などによって様々な形をとります。地震では火災や土砂崩れ、津波では浸水被害や塩害、火山噴火では泥流や空気の汚染といった具合です。そのため、二次災害への対策を立てる際には、最初の災害への備えをするだけでなく、二次災害の種類や発生の仕組みを理解し、それに合わせた対策を講じることが重要となります。日頃からハザードマップを確認し、避難場所や避難経路を把握しておく、非常持ち出し袋に二次災害を想定した物資を準備しておくなど、事前の備えが二次災害による被害を軽減することに繋がります。
犯罪から守る

安全診断で守る情報資産

世の中を繋ぐ網の目が広がるにつれ、多くの会社はその網に頼って仕事をするようになりました。買い物やお客さんの情報を扱うのも、ほとんどがこの網の上で行われています。確かに便利になった反面、情報の漏れや書き換えといった危険も大きくなっています。お客さんの大切な情報や会社の秘密は、常に悪い人が狙っていると言っても過言ではありません。このような状況だからこそ、会社の網の安全性をきちんと調べ、弱い部分を見つけることが大切です。これを助けてくれるのが安全診断です。安全診断は、人の健康診断と同じように、網の健康状態を調べてくれます。専門家が様々な方法で網を調べ、外から侵入できる穴や、中の情報が外に漏れる隙間がないかなどを細かく確認します。まるで医者が聴診器で心臓の音を聞くように、網の状態を丁寧に診断することで、隠れた病気を早期に見つけることができます。この診断で見つかった弱い部分をそのままにしておくと、大変な事態を招く可能性があります。例えば、泥棒が家に侵入する隙間を放置すれば、盗難の被害に遭うかもしれません。同じように、網の隙間を放置すれば、大切な情報が盗まれたり、書き換えられたりするかもしれません。これは会社にとって大きな損失だけでなく、お客さんからの信頼も失うことに繋がります。安全診断で問題点が見つかったら、すぐに適切な対策を講じることが重要です。家の隙間を修理するように、網の隙間を塞ぎ、より安全な状態にする必要があります。専門家のアドバイスを受けながら、必要な修理や対策を行い、網の安全性を高めることで、大きな損害を防ぐことができます。安全診断は一度行えばそれで終わりではなく、定期的に行うことで、常に変化する脅威に対応し、安全な状態を維持することが大切です。健康診断と同じように、定期的な検査で健康状態を把握し、早期発見、早期治療につなげることが、会社の情報資産を守る上で非常に重要です。
犯罪から守る

安全対策の指針:セキュリティポリシーとは

事業を続けていく上で、顧客の情報や企業秘密といった大切な情報を守ることはとても重要です。これらの情報は、会社にとって財産のようなものです。こうした大切な情報を様々な危険から守るため、会社としてしっかりとした対策を立てる必要があります。この対策の土台となるのが、情報を取り扱う上での基本的な考え方やルールをまとめたものです。これは、会社の情報に関する安全を守るための基本方針や、社員が守るべき行動の規範を文書にしたもので、会社の全員が安全に対する意識を高め、対策をきちんと実行するために役立ちます。はっきりとした方針を持つことで、会社全体で一貫した安全対策を続けることができ、情報の流出や不正なアクセスといった危険をできるだけ少なくすることができます。例えば、パスワードの管理方法や、持ち運びできる記録媒体の扱い方、外部からの接続を許可する際のルールなどを具体的に定めることで、社員一人ひとりが安全な行動をとれるようになります。また、定期的に研修を実施し、最新の脅威や対策について学ぶ機会を設けることも重要です。社員の意識向上は、情報資産を守る上で最も重要な要素の一つです。さらに、会社の規模や業種、扱う情報の種類によって、方針の内容を調整することも大切です。小さな会社と大きな会社では必要な対策も違いますし、個人情報を多く扱う会社と、技術的な秘密を扱う会社でも、守るべきポイントが変わってきます。会社の状況をきちんと考えて、実際に実行できる方針を作ることで、より効果的に情報を守ることができます。見直しも大切で、定期的に内容を確認し、技術の進歩や新たな脅威に合わせて更新することで、常に最適な状態を保つことができます。会社の状況に合った、無理なく続けられる方針を作ることで、情報資産をしっかりと守ることができるのです。
災害に備える

事業継続計画で災害に備える

事業継続計画(BCP)とは、地震や洪水、大規模な火事といった不測の事態が発生した際に、組織の中心となる事業を続けられるように、あるいは速やかに再開できるようにするための計画です。近頃では、地震や台風などの自然災害だけでなく、感染病の流行や大きな事故、予期せぬ停電など、企業の活動を脅かす危険はますます多様化しています。こうした予測できない事態に備え、事業への影響を最小限に抑え、顧客や従業員、取引先などへの責任をしっかりと果たしていくために、事業継続計画の策定が必要不可欠となっています。事業継続計画は、建物の安全対策や避難訓練といった、災害発生時の人の安全を守るための防災計画とは異なります。事業継続計画は、企業活動全体を大きく捉え、最も重要な事業を選び出し、その事業を復旧させるための資源(人、物、金、情報)をあらかじめ確保しておくことに重点を置いています。計画を立てる際には、まず起こりうる様々な事態を想定し、その影響の大きさと発生する可能性を分析することが重要です。そして、具体的な対応手順をあらかじめ決めておく必要があります。例えば、代替の事業拠点の確保、情報システムの復旧手順、顧客への連絡体制などを具体的に決めておくことが大切です。また、一度作った計画をそのままにしておくのではなく、定期的に訓練を実施し、計画通りに動くことができるか確認する必要があります。そして、事業を取り巻く環境の変化や、新たな脅威の出現などを踏まえ、計画を定期的に見直し、改善していくことが大切です。近年の大規模災害の発生を受け、事業継続計画の重要性がますます認識されてきています。大企業だけでなく、中小企業にとっても、事業を継続し発展させていくためには、こうした計画の策定が欠かせないと言えるでしょう。
災害に備える

リスク分散で災害に備える

リスク分散とは、危険をいくつかに分けて、備える方法です。例えとして、全ての卵を一つの籠に入れるのではなく、複数の籠に分けてみましょう。もし一つの籠を落としてしまっても、他の籠の卵は無事です。つまり、危険を分散することで、何かあった際の被害を少なくできるのです。この考え方は、様々な場面で役立ちます。会社を長く続けるための計画やお金に関する計画などにも使われています。防災においても、リスク分散は大切です。ある場所に被害が集中した場合、他の場所で活動を続けられるようにしておくことで、全体への影響を小さくできます。例えば、会社で重要な仕組みをいくつかの情報管理場所に分けて保管するとします。一つの情報管理場所が災害で使えなくなっても、他の場所で作業を続けられます。そうすれば、仕事が完全に止まってしまう危険を減らせます。また、個人の生活でもリスク分散は有効です。例えば、食べ物や生活用品を保管する場所を複数にしてみましょう。災害で一部の保管場所が使えなくなっても、他の場所に保管してある物資で生活を続けられます。食料だけでなく、家族の連絡手段を複数持つこともリスク分散の一つです。携帯電話が繋がらない場合に備え、公衆電話の位置を確認しておく、災害用伝言ダイヤルの使い方を家族で共有しておくなど、複数の連絡手段を用意しておきましょう。このように、リスク分散は色々な場面で役に立つ、大切な考え方です。日頃から、危険を分散する方法を考えておきましょう。
災害に備える

リスクコントロール:備えで安全安心

危険の備え、つまりリスクコントロールとは、私たちの身の回りに潜む様々な危険に対し、前もって対策を立て、発生そのもの、あるいは発生した場合の影響を抑え込むための取り組みです。家への侵入盗難や火災、情報の流出など、私たちの日常生活や仕事において起こりうる様々な危険を想定し、それらに備えることで、安全で安心できる暮らしを築くことを目指します。家への侵入盗難を例に挙げると、窓やドアに補助錠を取り付けたり、センサーライトを設置することで、泥棒の侵入を防ぐ対策を講じることができます。また、火災に備えて、火災報知器を設置したり、消火器を準備しておくことも重要です。さらに、情報流出を防ぐためには、パソコンやスマートフォンにパスワードを設定したり、不用意に個人情報を発信しないように注意する必要があります。リスクコントロールは、危険の種類や規模に応じて、適切な対策を選ぶことが重要です。小さな危険であれば、簡単な対策で十分な場合もありますが、大きな危険の場合は、より入念な対策が必要となります。例えば、地震のような大きな災害に備えて、家具の固定や非常食の備蓄、避難経路の確認など、多岐にわたる対策を講じる必要があります。リスクコントロールは、一人ひとりが危険に対する意識を高め、適切な対策を実行することで初めて効果を発揮します。日頃から危険について考え、必要な対策を怠らないようにすることで、安全で安心な暮らしを実現できるのです。また、地域住民と協力して防災訓練に参加したり、地域の危険箇所を確認し合うことで、より効果的なリスクコントロールが可能となります。危険に対する備えは、決して他人事ではなく、自分自身を守るため、そして大切な人を守るために、常日頃から意識し、実践していくことが重要です。
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事業継続計画(BCP)の重要性

事業継続計画(BCP)とは、思いもよらない出来事に見舞われた際に、会社の主要な事業を中断させずに続けたり、速やかに復旧させたりするための行動計画です。地震や台風といった自然災害はもちろん、テロや不正なコンピュータへの攻撃、感染症の広がり、主要な取引先の倒産など、事業活動に大きな影響を与える可能性のあるあらゆる事態を想定します。BCPは、建物の被害を抑え、人命を守る防災計画とは少し違います。防災計画は安全確保に重点を置いていますが、BCPは会社の存続と顧客へのサービス提供を維持することに主眼を置いた、より包括的な計画です。例えば、会社の事務所が地震で被災した場合、防災計画では従業員の安全確保と避難誘導が最優先事項です。一方、BCPでは、従業員の安全を確保しつつ、いかにして主要な事業を継続させるかに焦点が当てられます。具体的には、別の場所で事業を続けられるように代替の事務所を確保したり、コンピュータのデータを別の場所に保管することで、事業の継続を図ります。近年の世界情勢の不安定化や自然災害の増加に伴い、BCPの策定は会社にとって欠かせない取り組みとなっています。BCPを策定することで、予期せぬ事態が発生した場合でも、顧客へのサービス提供を継続でき、会社の評判を守ることができます。また、事業の早期復旧を図ることで、損失を最小限に抑え、会社の存続にも繋がります。さらに、BCPを策定する過程で、会社のリスクや弱点が見えてくるため、会社の組織力の強化にも期待できます。BCPは、会社を守るための重要な盾と言えるでしょう。