交通規制

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緊急対応

緊急通行車両:災害時のライフライン

大きな災害が起こった時、人々を助けたり、壊れたものを直したり、生活に必要なものを届けたりするために、特別な車が走れる道があります。これを緊急交通路といい、そこを走ることを許された車を緊急通行車両といいます。緊急交通路は、ふだんはみんなが使う道ですが、災害時は一般の車は通ることができなくなります。これは、救助や復旧活動をするための車をスムーズに通すためです。 緊急通行車両には、サイレンを鳴らして走る消防車や救急車だけでなく、電気、ガス、水道、電話といった暮らしに必要なもの(ライフライン)を直すための車も含まれます。また、病院で使う薬や包帯、食べ物や飲み物といった大切な物資を運ぶ車、被災した人を安全な場所に避難させるためのバスなども緊急通行車両です。災害が起こると、道が壊れたり、たくさんの車が詰まって動かなくなったりして、緊急車両が現場に急行できないことがよくあります。このような事態を防ぎ、一刻も早く人々を助けるために、緊急通行車両制度はなくてはならないものです。 緊急通行車両は、警察などによってきちんと確認され、特別な許可証をもらっています。この許可証は、緊急通行車両であることを周りの車に知らせる役割を果たします。これにより、他の車が道を譲ってくれるので、スムーズに進むことができるのです。さらに、緊急通行車両の運転手は、特別な訓練を受けています。災害時の運転方法や安全を確保するための知識を身につけているので、いざという時にも安全かつ迅速に運転することができるのです。このように、緊急通行車両は様々な工夫によって、災害時にその力を発揮しています。