介護

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救命治療

誤嚥性肺炎を防ぎ健康長寿を

誤嚥性肺炎とは、食べ物や飲み物、胃液、吐瀉物など、本来は肺に入らないものが誤って気管に入り、肺に炎症を起こす病気です。特に、胃液は強い酸性のため少量でも肺を傷つけやすく、重症化しやすいので注意が必要です。「メンデルソン症候群」と呼ばれる病態では、手術中などに胃液が肺に流れ込み、激しい炎症を引き起こすことがあります。飲み込む力は、医学用語で「嚥下機能」と呼ばれます。加齢や脳血管疾患、脳性麻痺などの病気によって、この嚥下機能が低下すると、唾液や食べ物が気管に入りやすくなり、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。健康な人でも、寝ている間に唾液を誤嚥してしまうことは珍しくありません。しかし、口の中に多くの細菌がいると、唾液と一緒に細菌も肺に侵入し、肺炎を引き起こすことがあります。特に高齢者の方では、免疫力が低下していることが多いため、誤嚥性肺炎は命に関わる深刻な病気になりかねません。誤嚥性肺炎の予防には、日頃から正しい姿勢で食事をし、よく噛んでゆっくりと飲み込むことが大切です。また、口の中を清潔に保つことも重要です。歯磨きやうがいをしっかり行い、口の中の細菌数を減らすことで、誤嚥性肺炎のリスクを下げることができます。さらに、定期的な健康診断を受け、嚥下機能の低下やその他の健康問題を早期に発見することも大切です。専門家による適切な指導やリハビリテーションを受けることで、誤嚥性肺炎の予防や重症化を防ぐことができます。
組織

DWAT:災害時の福祉支援チーム

災害福祉支援班(DWAT)とは、災害発生直後から中長期にわたる避難所などにおいて、被災された方々の生活を支える専門家集団です。これは、Disaster Welfare Assistance Team の頭文字をとったものです。大きな災害が起こると、多くの方々が住み慣れた家をなくし、避難所での生活を余儀なくされます。見知らぬ人々との共同生活、プライバシーの確保が難しい環境、先行きの不安など、慣れない避難生活は、被災された方々に肉体的にも精神的にも大きな負担をかけ、心身の健康を損なう原因となります。このような状況の中、DWATは被災された方々が安心して生活を送れるよう、様々な支援活動を行います。DWATは、精神保健福祉士、社会福祉士、介護福祉士などの専門職で構成されています。各々が持つ専門性を活かし、被災された方々の多様なニーズに対応できる体制を整えています。例えば、精神保健福祉士は、災害による強いストレスや不安を抱える方々に対し、心のケアを行います。つらい経験を誰かに話せる場を提供したり、心の健康に関する助言を行ったりすることで、精神的な苦痛を和らげ、心の回復を支援します。社会福祉士は、生活上の様々な困りごとに対し、相談支援を行います。必要な物資やサービスの情報提供、行政手続きの支援など、被災された方々が安心して生活を再建できるよう、きめ細やかに対応します。また、高齢者や障がいのある方など、特別な支援が必要な方々に対しては、介護福祉士が日常生活の介助を行います。食事や入浴、排泄の介助はもちろん、健康管理やリハビリテーションの支援も行い、被災された方々が健康な状態を維持できるよう努めます。このように、DWATは、被災された方々の様々なニーズに対し、多職種連携で対応することで、きめ細やかで質の高い支援を提供しています。災害という大変な状況の中で、DWATは被災された方々の心の支えとなり、一日も早い生活の再建を支援する上で、重要な役割を担っています。