出血性デング熱:知っておくべき知識
出血性デング熱は、蚊が媒介する感染症で、命に関わる危険性もある病気です。デングウイルスという、とても小さな病原体によって引き起こされます。デング熱にはいくつかの種類がありますが、その中でも特に症状が重いものを出血性デング熱と呼びます。適切な対処が行われなければ、死に至ることもあります。
この病気は、主に気温の高い熱帯や亜熱帯地域で発生しています。東南アジアやインド、南アメリカなどで多く見られますが、日本に住んでいる人でも、これらの地域へ旅行した際に感染する事例が報告されているため、注意が必要です。
感染すると、突然高い熱が出ます。さらに、激しい頭痛、筋肉や関節の痛みなども現れます。これらの症状は、風邪とよく似ているため、見分けることが難しい場合もあります。
病気が進むと、皮膚に赤い斑点が現れたり、鼻や歯茎から出血したりします。また、胃や腸など、体の内側からも出血することがあります。さらに、血圧が急激に低下し、意識がなくなってしまうなど、非常に危険な状態になることもあります。このような症状が現れたら、すぐに医療機関を受診することが大切です。
出血性デング熱は、ウイルスを持っている蚊に刺されることで感染します。人から人へ直接うつることはありません。感染を広げる蚊は、主に日中に活動しています。そのため、日中に屋外で過ごす際は、蚊に刺されないように注意することが重要です。長袖の服を着たり、虫よけスプレーを使用するなど、対策を心がけましょう。