異常気象 空を覆う雲:曇りについて
{空一面が雲に覆われている状態}、それが「曇り」です。しかし、ただ雲が多いだけでは「曇り」とは判断されません。気象庁による厳密な定義が存在します。まず、雲量が9以上であることが必要です。雲量は空全体を10分割した際に、雲が覆っている範囲がどれくらいかを表す数値です。つまり、「曇り」とは、空全体の9割以上が雲に覆われている状態を指します。さらに、雲の種類も重要です。空の高いところに浮かぶ上層雲だけでなく、低い空に広がる中層雲や下層雲が上層雲よりも多く存在していなければなりません。高い空に薄い巻雲や巻層雲が広がっているだけでは「曇り」とはならず、低い空に層雲や積雲といった厚い雲が広がっている必要があるのです。例えば、上層に薄い雲が広がり、太陽の光が弱まっている状態でも、下層に雲がなければ「曇り」とは判断されません。最後に、雨や雪などの降水がないことも「曇り」の条件です。たとえ雲量が9以上で、低い空に厚い雲が広がっていても、雨が降っていれば「雨」と判断され、「曇り」とはなりません。雪が降っていれば「雪」、雨が降っていなくても霧が出ていれば「霧」と判断されるのです。これらの条件全てが満たされた時、初めて「曇り」と定義されるのです。日差しは遮られ、どんよりとした空模様。それが気象学における「曇り」の真の姿です。
