防災教育

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災害に備える

減災:災害への備え

災害は、地震や津波、火山の爆発、台風や大雨など、様々な形で私たちの暮らしを脅かします。こうした自然の大きな力による出来事を完全に防ぐことは、残念ながら難しいことです。そこで、災害が起こった際の被害を少しでも小さくするための活動が大切になります。これが減災と呼ばれる考え方です。 減災とは、災害による被害を軽くするための取り組み全てを指します。具体的には、災害に強いまちづくり、人々の防災意識を高めるための学習、避難訓練などが減災の取り組みとして挙げられます。また、防災とは少し違います。防災は、災害を防ぐための備えや活動全般を指し、減災は災害による被害を減らすための取り組みを指します。 災害に強いまちづくりとしては、例えば、地震に耐えられる丈夫な建物を作る、津波から守るための高い堤防を築く、川の氾濫を防ぐための治水工事を行うなどがあります。また、ハザードマップを作成し、危険な区域を把握することも重要です。ハザードマップは、どこにどのような危険があるかを示した地図で、避難場所や避難経路を確認するために役立ちます。 人々の防災意識を高めるためには、防災訓練や防災教室などを通して、災害時の行動や避難方法などを学ぶ機会を設けることが大切です。日頃から、非常持ち出し袋を準備しておく、家族や地域で避難計画を立てておくなども重要です。また、近年は、スマートフォンアプリやインターネットなどを通して、災害情報を入手する手段も多様化しています。こうした情報源を活用し、常に最新の災害情報に注意を払うことも大切です。 減災は、私たちの命や財産を守る上で、なくてはならないものです。一人ひとりが減災の大切さを理解し、日頃から備えておくことが、災害による被害を減らすことに繋がります。
災害に備える

防災士:地域を守る力

防災士とは、地域を守るために災害に立ち向かう人のことです。災害はいつ起こるか分かりません。大きな地震や台風、豪雨など、私たちの暮らしを脅かす危険は常に潜んでいます。防災士は、こうした災害から地域住民の命と財産を守るため、様々な活動を行います。 まず、災害が起きる前に、防災のための準備をします。ハザードマップを使って危険な場所を確認したり、非常持ち出し袋を準備したり、避難場所や避難経路を確認するなど、日頃から災害への備えを怠りません。また、地域住民に対して防災訓練を実施したり、防災に関する知識や情報を提供するなど、地域全体の防災意識を高める活動にも力を入れています。 実際に災害が起きた時は、避難誘導や救助活動を行います。安全な場所へ住民を避難させ、けが人や困っている人を助けるなど、迅速かつ的確な行動が求められます。さらに、災害で被災した方の心のケアも大切な仕事です。被災者の不安や悩みに寄り添い、心の支えとなることで、一日も早い回復を支援します。 災害後には、復旧や復興に向けた活動を行います。被災した家屋の修理や、生活に必要な物資の供給、仮設住宅の建設など、被災者が元の生活を取り戻せるよう、様々な支援を行います。 防災士になるには、日本防災士機構が認定する研修を受講し、試験に合格する必要があります。年齢や職業は関係なく、誰でも目指すことができます。町内会や学校、職場など、様々な場所で活躍できるため、地域に貢献したい、防災に興味があるという人にとって魅力的な資格と言えるでしょう。