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犯罪から守る

還付金詐欺にご用心!

ここ数年、人をだまして金品を奪う、悪質な事件が増えています。中でも「払い戻し金詐欺」は大きな社会問題となっており、被害にあう人が後を絶ちません。払い戻し金詐欺とは、市役所や税務署などの公的機関の職員を装って、医療費や税金の払い戻しがあると嘘をつき、銀行の機械を操作させてお金を振り込ませる詐欺のことです。 この詐欺は、電話を使って行われることが多く、犯人は言葉巧みに被害者を信用させようとします。「医療費の払い戻しがあります」「税金の還付手続きが必要です」などと持ちかけ、手続きを急がせることで、被害者に冷静な判断をさせないように仕向けます。そして、指定した銀行の機械に誘導し、複雑な操作を指示することで、実際には犯人の口座にお金を振り込ませているのです。被害者は、払い戻しを受けられると信じているため、自分が詐欺に遭っていることに気づきにくいのが特徴です。 この詐欺の被害者は、お年寄りが多いと言われています。お年寄りは、行政の手続きに不慣れな場合が多く、親切に説明してくれる犯人の言葉を信じやすい傾向があります。また、一人暮らしのお年寄りは相談できる相手が少なく、詐欺だと気づきにくいという点も、被害が拡大する要因の一つです。被害額は数万円から数百万円に上ることもあり、生活に大きな影響を与えます。中には、老後の蓄えの全てを失ってしまうケースもあるほど深刻です。 大切な財産を守るためには、払い戻し金詐欺の手口を知り、適切な対応をとることが重要です。公的機関が、電話で払い戻し手続きを依頼したり、銀行の機械を操作させるよう指示することは絶対にありません。少しでも不審に思ったら、家族や警察に相談しましょう。また、普段から家族や地域とのつながりを大切にし、困った時に相談できる環境を作ることも、詐欺被害の防止につながります。本稿では、払い戻し金詐欺の具体的な手口や、被害の実態、そして効果的な対策方法を詳しく解説し、皆さんの財産を守るためのお手伝いをします。
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カード犯罪から身を守る方法

金銭に関わるカードには、買い物をしたりお金をおろしたりできる便利なカードがたくさんあります。しかし、これらのカードが悪用される犯罪も増えています。こうした犯罪は私たちの暮らしに大きな被害をもたらすため、種類や手口をよく理解し、対策をしておくことが大切です。カード犯罪は大きく分けて、盗まれたカードを使う場合と、偽物のカードを使う場合の2種類があります。 まず、盗まれたカードを使う犯罪としてよくあるのが、盗んだカードでお金をおろしたり、買い物をしたりする犯罪です。スポーツクラブやゴルフ場などの貴重品入れからカードを盗んだり、街中でお財布ごと盗まれたりする事件も後を絶ちません。また、暗証番号を盗み見される「肩越し盗み見」も注意が必要です。お金をおろす機械で暗証番号を入力する際、後ろに立って番号を盗み見たり、小型カメラで盗み撮ったりする手口です。さらに、盗み取ったカード情報を磁気カードに書き込み、偽造カードを作る事件も発生しています。 次に、偽物のカードを使う犯罪の代表として挙げられるのがスキミングです。これは、特殊な読み取り機を使って、カードの磁気情報を盗み取る手口です。盗み取った情報は偽造カードを作るために使われます。お店にあるカード読み取り機に細工をして情報を盗んだり、カードを読み取るふりをしてお客さんからカードを預かり、別の機械で情報を盗んだりするなどの巧妙な手口が見られます。また、インターネットでカード番号や有効期限などを盗み取るフィッシングと呼ばれる犯罪も増加しています。偽のホームページを作り、本物とそっくりに見せかけて個人情報を入力させ、盗み取る手口です。 このように、カード犯罪の手口は巧妙化しています。被害に遭わないために、暗証番号をしっかり管理し、不審なメールやホームページにはアクセスしないなど、日頃から注意を払いましょう。また、利用明細をこまめに確認することも大切です。
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盗撮の手口と対策

盗撮とは、撮影されていることを知らない人を、写真機などで無断で撮影する行為を指します。盗み撮りされた写真は、インターネット上に広められたり、恐喝に使われたりするなど、被害者の品位を著しく損なう可能性があります。これは、決して許されることのない犯罪行為です。 近年は携帯情報端末の普及により、誰もが手軽に高性能な写真機を使えるようになったため、盗撮の発生数は増える傾向にあります。中でも、電車やバスなどの公共交通機関や、商店などの商業施設といった、人通りの多い場所での盗撮が問題となっています。多くの人が行き交う場所では、人混みに紛れて盗撮を行うことが容易であり、また、被害者も気づきにくいという状況があります。さらに、技術の進歩により、小型の写真機や隠された写真機なども簡単に入手できるようになったため、盗撮を発見することはますます難しくなっています。これらの機器は、衣服や持ち物などに巧妙に隠されていることが多く、一般の人が見つけることは困難です。 盗撮は重大な犯罪であり、被害者の精神的な苦痛は計り知れません。盗撮された写真や動画がインターネット上に公開されることで、被害者は社会生活に大きな支障をきたす可能性があります。プライバシーの侵害だけでなく、名誉毀損や精神的苦痛による損害賠償請求など、法的責任を問われる可能性も高く、加害者は厳しい罰則を受けることになります。 私たちは、盗撮の深刻さをしっかりと理解し、被害に遭わないための対策を講じることが重要です。例えば、公共交通機関などでは、周囲に不審な人物がいないか注意を払う、自分の服装や持ち物に気を配るなどが挙げられます。また、万が一被害に遭ってしまった場合は、すぐに警察に相談することが大切です。証拠となる写真や動画、目撃情報などを提供することで、捜査に協力することができます。