M7.2

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地震

阪神・淡路大震災から学ぶ防災

1995年1月17日午前5時46分、兵庫県南部を震源とするマグニチュード7.2の巨大地震が発生しました。後に「阪神・淡路大震災」と呼ばれるこの地震は、淡路島北端の地下深くで起こり、周辺地域に甚大な被害をもたらしました。まだ夜が明けきらない早朝、人々の多くは深い眠りについている時間帯でした。突然の激しい揺れに襲われ、多くの人々が驚きと恐怖に包まれました。 家屋は倒壊し、家具や家電製品が散乱しました。道路はひび割れ、陥没し、寸断され、救急車両や消防車の通行も困難になりました。街全体が壊滅的な状況に陥り、電気、ガス、水道などのライフラインも停止しました。火災も各地で発生し、延焼により被害はさらに拡大しました。人々は、暗闇の中、恐怖と不安に怯えながら、夜を過ごしました。 この地震は、建物の耐震性の不足や、都市の防災体制の不備などを浮き彫りにしました。また、災害時の情報伝達の遅れや、ボランティア活動の重要性なども認識される契機となりました。この未曾有の大震災の経験を教訓に、日本は防災対策の見直しを行い、建物の耐震基準の強化、防災計画の策定、住民への防災教育の推進など、様々な取り組みが行われるようになりました。阪神・淡路大震災は、日本の防災意識を大きく変える、大きな転換点となりました。