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犯罪から守る

ファイル共有ソフト「ウィニー」:便利さと危険性

ウィニーとは、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の利用者である47氏によって開発された、ファイルをやりとりするための道具です。インターネットにつながった機械同士で、様々な種類のファイルを無料でやりとりできるのが特徴です。まるで、世界中の人と大きな棚を共有しているようなものです。自分の機械にウィニーを備え付け、持っているファイルを開放状態に設定すると、他のウィニー利用者がそのファイルを自分の機械に取り込めるようになります。 ウィニーには、ウィニーとウィニー2という二つの種類があります。名前は似ていますが、中身は全く別の道具で、互いにやりとりすることができません。ウィニーで公開されたファイルはウィニー2では取り込められず、ウィニー2で公開されたファイルもウィニーでは取り込めません。例えるなら、異なる言葉を使う人同士が、お互いの言葉が理解できずに会話ができないようなものです。 この道具は、動画や写真、音楽、道具など、様々な種類のファイルを共有できることが大きな特徴でした。特に、当時入手が難しかった動画や音楽ファイルを簡単に共有できたため、多くの利用者を集めました。しかし、著作権で守られたファイルの違法な共有に使われるケースも多発し、社会問題となりました。ファイルを共有する際には、著作権についてきちんと理解し、ルールを守ることが大切です。便利な道具も、使い方を間違えると大きな問題につながるということを忘れてはいけません。ウィニーは、ファイル共有の便利さとともに、著作権保護の大切さを私たちに教えてくれる重要な例と言えるでしょう。