なりすまし被害を防ごう!
なりすましとは、他人の身分や資格を不正に使うことを言います。まるでその人本人であるかのように装い、他人を欺く行為です。具体的には、名前や肩書き、会員番号、合言葉などを盗み、あたかも本人になりきって行動します。
インターネットの世界では、様々な場面でなりすましが起こりえます。例えば、電子郵便や交流サイト、参加型の対戦遊戯など、誰でも簡単に利用できる場所で、なりすましの危険にさらされています。なりすましの方法は、年々巧妙さを増しています。合言葉を盗むだけでなく、偽のホームページや電子郵便を使って個人情報をだまし取る、いわゆる「釣り詐欺」も増えています。最近では、人の表情や声などを精巧に再現する技術も現れ、本物と見分けがつかない偽の動画や音声が作られています。こうした技術が悪用されると、なりすましの危険性はさらに高まります。
誰もがなりすましの被害者になる可能性があることを理解し、適切な対策が必要です。例えば、会員番号や合言葉は、推測されにくい複雑なものにし、定期的に変更することが大切です。また、怪しいホームページや電子郵便にはアクセスせず、個人情報を入力しないように注意しましょう。公衆無線LANを使う際は、通信内容が盗み見られる危険性があるため、重要な情報のやり取りは避けるべきです。
さらに、セキュリティ対策の機能が備わった機器を使う、あるいは対策用の文字列を読み取る仕組みを導入するなど、積極的に自衛策を講じることも重要です。家族や友人など、周りの人にもなりすましの危険性を周知し、注意を呼びかけることも大切です。万が一、なりすましの被害に遭った場合は、すぐに警察や関係機関に相談しましょう。