脱水への備え:命を守るための知識

防災を知りたい
災害時、よく『脱水』という言葉は聞きますが、種類があるのですか?

防災アドバイザー
はい、脱水には大きく分けて、高張性脱水、低張性脱水、等張性脱水の3種類があります。それぞれ体液中の水分と塩分のバランスが崩れることで起こります。

防災を知りたい
違いが分かりにくいのですが、簡単に教えてもらえますか?

防災アドバイザー
高張性脱水は、水分だけでなく塩分も失われた状態、低張性脱水は水分に比べて塩分が多く失われた状態、等張性脱水は水分と塩分が同じ割合で失われた状態と考えてください。それぞれ原因や症状が異なりますので、詳しくは教科書で確認してみましょう。
脱水とは。
体の中の水分が減ってしまうことを『脱水』と言います。脱水には、血液中の成分の濃さによって、濃い脱水、薄い脱水、普通の脱水と3種類あります。濃い脱水は、血液中のナトリウムが多すぎる場合に起こり、尿の量が増えすぎる病気や、暑いところで作業をしている人に多く見られます。薄い脱水は、ナトリウムが足りない場合に起こり、腎臓の病気やホルモンの病気の人に多く見られます。普通の脱水は、糖尿病などで尿の量が増えた後に起こります。どの種類の脱水でも、皮膚や口の中が乾いたり、皮膚をつまむと戻りが遅くなったり、血圧が下がったり、脈が速くなったり、尿の量が減ったりします。血液検査では、赤血球の割合が増えたり、腎臓の働きが悪くなったりしているのが分かります。脱水がひどくなると、ショック状態になることもあります。治療は、水や点滴で水分を補給します。ひどい場合は、点滴が重要です。脈拍、血圧、体温、尿の量、血液検査の結果などを確認しながら、慎重に治療を進める必要があります。
脱水とは

私たちの体は、ほとんどが水でできており、体温を一定に保ったり、体に必要な栄養を運んだり、不要なものを体の外に出したりと、生きていく上で欠かせない働きをしています。この大切な水の量が減ってしまうことを脱水といいます。体の中の水の量は、汗や尿、呼吸などによって常に変化しており、そのバランスが崩れ、体内の水分が不足することで、脱水状態になります。
脱水症の症状は、その程度によって様々です。軽い脱水の場合、まず感じるのは口の渇きです。また、体がだるく感じたり、頭が痛くなったりすることもあります。さらに、めまいや立ちくらみがする、体が熱っぽく感じる、皮膚の弾力がなくなる、尿の量が減る、尿の色が濃くなるといった症状も現れます。
脱水が進むと、症状はさらに悪化します。倦怠感が強まり、意識がぼーっとしたり、混乱したりすることがあります。脈拍が速くなる、呼吸が速くなる、血圧が下がるといった症状も現れ、最悪の場合、意識を失ったり、ショック状態に陥ったりすることもあります。重度の脱水は命に関わる危険な状態です。
特に、乳幼児や高齢者は脱水になりやすいため、注意が必要です。乳幼児は体が小さく、体内の水分量が少ないため、少しの水分不足でも脱水になりやすいです。また、高齢者は体の水分量が少なくなりがちで、のどが渇いたという感覚も鈍くなってくるため、水分を十分に摂らないまま脱水に陥ってしまうことがあります。暑い時期や運動時、発熱や下痢、嘔吐がある時などは、こまめに水分を摂るように心がけ、脱水を予防することが大切です。
もしも脱水の症状が現れたら、涼しい場所に移動し、衣服をゆるめて楽な姿勢で休みましょう。そして、少しずつ水分を補給していきます。スポーツ飲料や経口補水液は、水分と同時に塩分や糖分も補給できるため、効果的です。ただし、重度の脱水症状が見られる場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
| 脱水状態 | 症状 | 対処法 |
|---|---|---|
| 軽度 | 口の渇き、だるさ、頭痛、めまい、立ちくらみ、皮膚の弾力低下、尿量減少、尿の色が濃い | 涼しい場所で休息、少しずつ水分補給(スポーツ飲料や経口補水液推奨) |
| 中度 | 倦怠感、意識がぼーっとする、混乱、脈拍増加、呼吸増加、血圧低下 | 涼しい場所で休息、少しずつ水分補給(スポーツ飲料や経口補水液推奨) |
| 重度 | 意識消失、ショック状態 | すぐに医療機関を受診 |
脱水の兆候

水分はわたしたちの体にとって大変重要です。体の様々な機能を維持するために必要不可欠であり、不足すると脱水症状を引き起こします。脱水は、暑い時期や激しい運動後だけでなく、日常生活の中でも気づかないうちに進行することがあります。ですから、脱水のサインを早期に認識し、適切な対処をすることが重要です。
まず初期の兆候として、のどの渇きを感じます。これは体が水分を欲しているサインです。同時に、皮膚や口の中が乾き始めます。唇がひび割れたり、舌が乾いて白っぽくなることもあります。また、尿の量が減り、色が濃くなります。これらの症状は、体が水分を保持しようとしている証拠です。
さらに脱水が進むと、めまいや立ちくらみといった症状が現れます。これは、血液中の水分が減少し、脳への血流が不足するためです。また、体がだるく感じたり、頭が痛くなったりすることもあります。吐き気や嘔吐も脱水症状の一つです。重症化すると、意識がぼんやりしたり、筋肉がけいれんしたり、手足が冷たくなることもあります。また、皮膚をつまんで離した時に、元に戻るのが遅くなるのも脱水のサインです。
特に乳幼児や高齢者は注意が必要です。乳幼児は、元気がなくなったり、機嫌が悪くなったり、泣いても涙が出ないといった症状が見られます。高齢者は、脱水症状に気づきにくい場合があるため、周りの人が注意深く観察する必要があります。
これらの症状に気づいたら、すぐに水分補給を行いましょう。経口補水液やスポーツドリンクなどが有効です。症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。
| 脱水症状の段階 | 症状 | 特に注意が必要な人 |
|---|---|---|
| 初期 | のどの渇き、皮膚や口の乾燥、唇のひび割れ、舌の乾燥、尿の量の減少と色の濃化 | 乳幼児:元気がなくなる、機嫌が悪くなる、泣いても涙が出ない 高齢者:脱水症状に気づきにくい |
| 中期 | めまい、立ちくらみ、体の倦怠感、頭痛、吐き気、嘔吐 | |
| 重症 | 意識がぼんやりする、筋肉のけいれん、手足の冷たさ、皮膚をつまんで離した時に元に戻るのが遅い |
脱水の分類

体の水分が不足する状態を脱水といいます。脱水は、体液に含まれる水分と塩分のバランスによって、大きく三つの種類に分けられます。
まず、高張性脱水は、水分だけでなく、体液中の塩分であるナトリウムも失われた状態です。暑い場所で激しい運動をした時や、たくさんの汗をかいた時などに起こりやすくなります。のどの渇きが強く、体温が上がり、めまいやふらつきを感じることもあります。ひどくなると、意識がなくなったり、けいれんを起こしたりすることもあります。
次に、低張性脱水は、水分が失われる以上にナトリウムが失われた状態です。激しい嘔吐や下痢が続いた時などに起こりやすくなります。だるさや吐き気、頭痛などの症状が現れ、ひどくなると、意識障害や手足のしびれ、けいれんが起こることもあります。
最後に、等張性脱水は、水分とナトリウムがほぼ同じ割合で失われた状態です。出血が多い時や、広範囲のやけどを負った時などに起こりやすくなります。のどの渇きのほか、血圧の低下やめまい、ふらつきなどの症状が現れ、重症になると、意識がなくなったり、ショック状態に陥ったりすることもあります。
このように脱水には様々な種類があり、それぞれ症状や原因が異なります。適切な処置をするためには、どの種類の脱水かを正しく見分けることが大切です。自己判断せずに、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
| 脱水の種類 | 状態 | 原因 | 症状 |
|---|---|---|---|
| 高張性脱水 | 水分とナトリウムが失われた状態 | 暑い場所で激しい運動、多量の汗 | 強い喉の渇き、体温上昇、めまい、ふらつき、意識消失、けいれん |
| 低張性脱水 | 水分が失われる以上にナトリウムが失われた状態 | 激しい嘔吐や下痢 | だるさ、吐き気、頭痛、意識障害、手足のしびれ、けいれん |
| 等張性脱水 | 水分とナトリウムがほぼ同じ割合で失われた状態 | 出血多量、広範囲のやけど | 喉の渇き、血圧低下、めまい、ふらつき、意識消失、ショック状態 |
脱水の予防

私たちの体は、大部分が水分でできており、生きていくためには水分が欠かせません。水分が不足すると、脱水状態になり、さまざまな体の不調を引き起こします。軽度の脱水では、口の渇き、めまい、頭痛などが起こり、重症化すると、意識障害や命に関わる危険な状態になることもあります。ですから、普段から脱水を予防するための心がけが大切です。
脱水を予防する上で最も重要なのは、こまめな水分補給です。のどが渇いたと感じる前に、少量ずつ水分を摂るようにしましょう。特に、気温の高い時期や運動をしている時、発熱している時などは、多くの汗をかき、水分が失われやすいため、意識して水分を摂ることが重要です。また、呼吸によっても水分は失われますので、乾燥した場所にいる時は、より注意が必要です。
水分補給には、水やお茶などが適しています。ただし、大量の汗をかいた時や、下痢や嘔吐などで水分とともに体内の塩分も失われた時は、水だけでなく、塩分も補給することが重要です。このような時は、市販のスポーツ飲料や経口補水液、あるいは水に少量の塩を混ぜたものを飲むのが効果的です。
高齢者や乳幼児は、脱水の自覚症状が現れにくいため、周囲の人の配慮が欠かせません。高齢者の場合は、体の機能の低下により、のどの渇きを感じにくくなっている場合があります。また、乳幼児は自分で水分を摂ることができないため、保護者がこまめに水分を与えてあげる必要があります。
バランスの良い食事を心がけ、普段から健康な状態を維持することも脱水予防に繋がります。野菜や果物には水分が多く含まれているため、積極的に摂るようにしましょう。また、十分な睡眠と適度な運動も、健康な体を維持するために重要です。これらの心がけによって、脱水を防ぎ、健康な毎日を送りましょう。
| 脱水予防のポイント | 具体的な対策 |
|---|---|
| こまめな水分補給 | ・のどが渇く前に、少量ずつ水分を摂る ・気温の高い時期、運動時、発熱時は意識して水分を摂る ・乾燥した場所では特に注意する |
| 適切な水分補給 | ・水やお茶などが適している ・大量の汗、下痢、嘔吐時は塩分も補給する ・スポーツ飲料、経口補水液、塩水などを利用する |
| 高齢者・乳幼児への配慮 | ・高齢者はのどの渇きを感じにくい場合があるため、周囲が水分補給を促す ・乳幼児は自分で水分を摂れないため、保護者がこまめに与える |
| 健康な状態の維持 | ・バランスの良い食事を心がける ・野菜や果物を積極的に摂る ・十分な睡眠と適度な運動をする |
脱水の対処法

水分が不足する脱水状態は、体への様々な悪影響を及ぼします。軽度の状態であれば、水分摂取によって改善が見込めます。家庭にある水やお茶はもちろん、市販されているスポーツ飲料や経口補水液も有効です。経口補水液は、水に比べて体への吸収が早く、塩分や糖分も含まれているため、脱水時の水分と電解質の補給に適しています。また、スポーツ飲料にも糖分や電解質が含まれていますが、糖分が多いものもあるため、飲み過ぎには注意が必要です。
しかし、吐き気やひどい下痢を伴う場合や、意識がはっきりしない場合は、医療機関を受診することが重要です。自力で水分を摂取することが難しい場合、点滴によって水分や電解質を補給する必要があります。脱水を放置すると、症状が悪化し、生命に関わる危険性も出てきます。特に小さなお子さんやご高齢の方は、脱水状態になりやすく、また重症化しやすい傾向があります。
暑い時期や激しい運動をした後は、意識的に水分を摂るように心がけましょう。のどが渇いたと感じる前に、こまめに水分補給をすることが大切です。また、湿度が高い日も、汗をかきにくいことから脱水に気づきにくいため、注意が必要です。日常生活の中で、尿の色が濃くなったり、量が少ない、めまい、ふらつき、倦怠感などの症状が見られた場合は、脱水のサインかもしれません。このような症状が現れた場合は、速やかに水分を補給し、症状が改善しない場合は、医療機関に相談するようにしましょう。早めに対処することで、重症化を防ぐことができます。
| 脱水状態 | 症状 | 対処法 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 軽度 | のどの渇き、尿の色が濃い、尿の量が少ない、めまい、ふらつき、倦怠感 | 家庭にある水やお茶、スポーツ飲料、経口補水液などで水分補給 |
|
| 重度(吐き気、ひどい下痢、意識がはっきりしない) | 吐き気、ひどい下痢、意識がはっきりしない | 医療機関を受診し、点滴による水分・電解質補給 | 放置すると生命に関わる危険性あり。特に幼児や高齢者は重症化しやすい。 |
| 予防 | 暑い時期や激しい運動後、湿度が高い日もこまめな水分補給 | のどが渇く前に水分補給をする |
日常生活での注意点

毎日の暮らしの中で、水分をこまめに摂ることはとても大切です。のどが渇いたと感じる前に、少量ずつでも良いので、水分を補給する習慣を身につけましょう。特に気温の高い夏や、汗をかく運動の後、お風呂上がりなどは、意識して水分を摂るようにしてください。
お酒には尿の量を増やす作用があるので、体の中の水分が失われやすくなります。お酒を飲む時は、水やお茶なども一緒に飲むように心がけ、脱水にならないように注意しましょう。
お年寄りの方は、のどの渇きを感じにくくなるため、自分自身で水分を摂ることが難しくなることがあります。お年寄りの周りのご家族や周りの方は、定期的に水分を摂るように促したり、水分が足りているか注意深く見守ることが大切です。
冷房や暖房を使うと、部屋の空気が乾燥し、気づかないうちに体から水分が失われていることがあります。適切な湿度を保つことも、脱水を防ぐ上で重要です。加湿器を使ったり、濡れたタオルを部屋に干したりするなどして、部屋の湿度を適切に管理しましょう。こまめな水分補給と湿度管理によって、健康な毎日を送りましょう。
| 状況 | 水分補給のポイント |
|---|---|
| 日常生活 | のどが渇く前に、こまめに少量ずつ水分を摂る |
| 夏場、運動後、入浴後 | 意識的に水分を摂る |
| 飲酒時 | 水やお茶も一緒に飲む |
| 高齢者の場合 | 周囲の人が水分摂取を促し、見守る |
| 冷暖房使用時 | 加湿器の使用や濡れタオルで湿度を管理し、こまめな水分補給を行う |
