エボラ出血熱:知っておくべき知識

防災を知りたい
先生、エボラ出血熱って、すごく怖い病気ですよね。ニュースで聞いたことがあるんですが、詳しく教えていただけますか?

防災アドバイザー
そうだね、エボラ出血熱は怖い病気だ。致死率も高い。人に感染するものは主に2種類あって、アフリカ中央部で発生する。ウイルスによって、致死率は50%から80%にもなるんだ。今のところ、これといった治療法も見つかっていないんだ。

防災を知りたい
そんなに高いんですか! 感染したら、ほとんど助からないってことですよね…。予防法とかあるんですか?

防災アドバイザー
残念ながら、まだ確立された予防のための注射のようなものはないんだ。感染した人や動物の体液に触れないようにすることが一番の予防策になる。そして、もし感染の疑いがある場合は、すぐに病院に行って検査を受けることが大切だよ。
エボラ出血熱とは。
災害と防災に関係のある言葉である「エボラ出血熱」について説明します。エボラ出血熱ウイルスは、細長い形をしたフィロウイルスという種類のウイルスです。日本の感染症法では、最も危険な感染症の第一類に分類されています。このウイルスには、少しずつ異なる3種類があると考えられており、そのうちのアフリカ中央部で発生が見られる2種類(スーダン株、ザイール株)が人に感染し、重い病気になります。発症した場合の死亡率は、スーダン株でおよそ50%、ザイール株でおよそ80%と考えられています。今のところ、これといった治療法はありません。その他、マールブルグ病も似た病気だと考えられています。
エボラ出血熱とは

エボラ出血熱は、エボラウイルスという微小な病原体によって引き起こされる、大変重い感染症です。このウイルスは、糸のように細長い形をしており、フィロウイルスという仲間の一種です。日本の感染症法では、最も危険な一類感染症に分類されており、その危険度の高さが分かります。
現在、三種類のエボラウイルスが見つかっていますが、その中でスーダン株とザイール株と呼ばれる二種類が人に感染し、重い症状を引き起こします。これらのウイルスは、主にアフリカ大陸の中央部で発生が確認されており、感染すると高い確率で亡くなる可能性があります。スーダン株の死亡率は約五割、ザイール株は約八割と非常に高く、確かな治療法はまだ確立されていません。そのため、感染しないようにすることが何よりも重要です。
感染すると、突然高い熱が出て、激しい頭痛、体の痛み、倦怠感といった症状が現れます。さらに病気が進むと、吐き気や嘔吐、下痢などの消化器症状や、皮膚に赤い斑点や発疹が現れることもあります。重症化すると、体の中の様々な場所で出血が起こり、多臓器不全に陥ることもあります。
エボラウイルスは、感染した人の血液や体液、嘔吐物、排泄物などに直接触れることで感染します。また、感染した動物の血液や体液、肉などに触れることでも感染する可能性があります。さらに、医療現場では、感染した患者を治療する際に、注射針や医療器具などを介して感染することもあります。そのため、感染が疑われる場合には、医療機関に連絡し指示に従うことが大切です。
エボラ出血熱と似た症状を示すマールブルグ病という感染症も存在します。こちらも危険な感染症として知られています。これらの感染症は、正しい知識を持ち、予防策を講じることで感染の危険性を減らすことができます。そのため、正しい情報を知り、感染拡大を防ぐ意識を持つことが大切です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 病名 | エボラ出血熱 |
| 病原体 | エボラウイルス(フィロウイルス科) |
| 分類 | 一類感染症 |
| 種類 | スーダン株、ザイール株(人に感染)他1種類 |
| 発生地域 | アフリカ中央部 |
| 死亡率 | スーダン株:約50%、ザイール株:約80% |
| 治療法 | 確立されていない |
| 初期症状 | 高熱、激しい頭痛、体の痛み、倦怠感 |
| 進行した症状 | 吐き気、嘔吐、下痢、皮膚の赤い斑点や発疹、出血、多臓器不全 |
| 感染経路 | 感染者の血液、体液、嘔吐物、排泄物への接触、感染した動物の血液、体液、肉への接触、医療器具を介した感染 |
| 類似の感染症 | マールブルグ病 |
| 予防策 | 正しい知識と予防策の実施、感染拡大防止の意識を持つ |
感染経路

エボラ出血熱は、どのようにして人から人へとうつるのでしょうか?主な感染経路は、感染した動物、もしくは人の血液や体液などに直接触れることです。
まず、感染した動物について説明します。野生動物、例えばサルやコウモリなどが感染している場合、これらの動物の死骸を触ったり、解体したり、調理したりすることで感染する危険性があります。また、生きている感染動物でも、血液や体液、傷口などに触れることで感染する可能性があります。 bushmeat(野生動物の肉)を食べる習慣がある地域では特に注意が必要です。
次に、人から人への感染について説明します。エボラ出血熱に感染した人の血液、体液、嘔吐物、排泄物などに直接触れると感染します。特に、医療従事者や患者の家族は、看護や介護をする際にこれらに触れる機会が多いため、感染リスクが高くなります。適切な防護服の着用や衛生管理が不可欠です。 また、感染した人が使用した注射針や注射器を使い回すことも、感染の大きな原因となります。注射針の使い回しは絶対に避けなければなりません。
日常生活での軽い接触、例えば握手や会話などで感染することはありません。また、咳やくしゃみなどによる飛沫感染や空気感染も確認されていません。そのため、感染者と同じ空間にいるだけで感染する可能性は低いと考えられています。ただし、感染が拡大している地域に渡航や滞在する場合は、現地の衛生状態や感染状況に注意を払い、関係機関の指示に従って適切な予防策を心がけることが重要です。
症状

エボラ出血熱は、感染してから発症するまでの潜伏期間が2日から最長で21日とされています。つまり、感染してもすぐに症状が現れるとは限らず、3週間近く経ってから発熱などの兆候が現れる場合もあるのです。
発症初期には、突然の高熱に襲われます。まるで熱い湯に浸かったように体温が急上昇し、強い頭痛や全身の筋肉痛、倦怠感など、風邪によく似た症状が現れます。喉の痛みを感じる人もいます。この段階では、他の病気との区別が難しく、エボラ出血熱とは気づかない場合も多いでしょう。
初期症状が数日続いた後、さらに症状が進行すると、吐き気をもよおして嘔吐したり、激しい下痢や腹痛に見舞われたりします。皮膚には発疹が現れ、見た目にも明らかな変化が生じます。そして、病気が重症化すると、体の様々な箇所から出血し始めます。歯茎や鼻、目などから出血したり、皮膚の下で内出血を起こしたりします。便や尿に血液が混じることもあり、出血傾向が顕著になります。
さらに病状が悪化すると、肝臓や腎臓など複数の臓器の機能が低下する多臓器不全に陥ったり、急激な血圧低下によってショック状態に陥ったりする危険性があります。そうなると、死に至る可能性も非常に高くなります。
エボラ出血熱は、早期発見と適切な治療が生死を分ける病気です。感染の疑いがある場合は、決して自己判断せずに、すぐに医療機関を受診し、必要な検査と治療を受けてください。少しでも早く適切な対応をすることが、救命率を高める上で非常に重要です。
| 期間 | 症状 |
|---|---|
| 潜伏期間(2-21日) | 無症状 |
| 発症初期 | 突然の高熱、強い頭痛、全身の筋肉痛、倦怠感、喉の痛み(風邪に類似) |
| 症状進行期 | 吐き気、嘔吐、激しい下痢、腹痛、皮膚発疹 |
| 重症化期 | 出血(歯茎、鼻、目、内出血、便や尿に血液混入)、多臓器不全、ショック状態 |
治療と予防

エボラ出血熱という病気には、今のところ、これといった治療薬や予防のための注射といったものがありません。そのため、病気になってしまった人の苦しみを少しでも軽くするための治療が中心となります。
まず、体の中の水分が不足してしまう脱水症状を防ぐために、点滴で水分を補給します。体の中のミネラルのバランスを整えることも大切です。さらに、エボラ出血熱の他に別の病気が重なってしまわないように、感染予防にも力を入れます。
もちろん、新しい治療法の研究開発も進められています。ウイルスをやっつける薬や、体を守るための成分を使った治療法の効果が調べられています。
エボラ出血熱にかからないためには、そもそも病気をうつすものに触れないことが一番大切です。病気が流行している地域では、野生の生き物に近づかないようにしましょう。また、感染した人の血液や体液にも触れてはいけません。
医療関係者は、病気がうつらないように、専用の防護服を着て、感染予防のための対策を徹底する必要があります。もしも、エボラ出血熱ではないかと疑われる場合は、すぐに病院に連絡し、指示に従ってください。
日頃から、正しい情報を知っておくことも大切です。感染経路や予防策について、信頼できる情報源から知識を得て、落ち着いて行動できるように心がけましょう。また、流行地域への渡航の際は、現地の保健当局の指示に従い、必要な予防策を講じることが重要です。
| カテゴリー | 内容 |
|---|---|
| 治療 |
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| 予防 |
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| 対応 |
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私たちにできること

エボラ出血熱は、致死率の高い恐ろしい感染症です。しかし、正しい知識を身につけ、適切な行動をとることで、感染の危険性を減らすことができます。流行地域への旅行や滞在を考えている方は、事前に現地の状況をよく調べ、感染の広がり具合や衛生状態を把握しておくことが大切です。渡航前には、現地の保健機関や日本大使館などに問い合わせて、最新の情報を集め、必要な備えをしましょう。
流行地域では、野生動物との接触は避け、特に感染した動物の血液や体液に触れないように細心の注意を払いましょう。また、感染者が出た地域では、医療施設の訪問は必要最小限にとどめ、やむを得ず訪れる際は、医療機関の指示に従い、感染予防策を徹底することが重要です。感染の疑いがある人との接触も避けなければなりません。食事はしっかりと火を通したものを摂り、生水は飲まないようにしましょう。こまめな手洗いうがいも欠かせません。
流行地域から帰国後も、21日間は自身の健康状態に注意を払い、発熱、激しい頭痛、筋肉痛、嘔吐、下痢などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関に連絡し、指示に従ってください。医療機関を受診する際には、必ず渡航歴を伝えましょう。速やかな対応が、感染拡大の防止につながります。
エボラ出血熱に限らず、感染症に関する正しい情報を日頃から集め、正しい知識を身につけておくことは、自分自身だけでなく、家族や周りの人を守ることにつながります。政府や自治体、医療機関などが発信する情報に注意を払い、緊急時の備えをしておきましょう。
| フェーズ | 対策 |
|---|---|
| 流行地域への渡航前 |
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| 流行地域滞在中 |
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| 帰国後 |
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| 日頃 |
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