バールを使った侵入盗難を防ぐ方法
防災を知りたい
先生、災害時の防災について調べていたら、『バール』という言葉が出てきました。空き巣の道具というイメージが強いのですが、防災と何か関係があるのでしょうか?
防災アドバイザー
いい質問ですね。バール自体は防災用品ではありませんが、災害時に家屋が倒壊した場合などに、閉じ込められた人を救出する際に使われることがあります。がれきなどを取り除いたり、歪んだドアをこじ開けたりするのに役立つ道具です。
防災を知りたい
なるほど。緊急時に脱出するためにも使えるんですね。でも、普段からバールを家に置いておくのは、少し怖いです…
防災アドバイザー
そうですね。バールは使い方を誤ると危険な道具でもあります。防災用品として備える場合は、適切な保管場所を選び、使い方をしっかり学んでおくことが大切です。また、地域によっては、災害時に備えて地域で共同保管している場合もありますので、確認してみるのも良いでしょう。
バールとは。
災害時や防犯に関係する道具として『バール』というものがあります。これは、工事現場などでよく使われる、てこの原理で物を動かしたり壊したりする金属の棒のことです。泥棒などが家へ侵入する時にも、このバールがよく使われます。例えば、窓ガラスを割って鍵を開ける際に使われたり、玄関のドアと枠の隙間に差し込んでこじ開けるのにも使われます。窓ガラスを割っての侵入を防ぐには、壊れにくい防犯用の合わせガラスにするのが良いでしょう。また、ドアのこじ開けを防ぐには、ドアと枠の隙間に金属の板を取り付けて補強するのが効果的です。さらに、金庫をバールでこじ開ける犯罪も起こっていますが、狙われる金庫の多くは火事から中身を守るための「耐火金庫」です。耐火金庫は火災には強いものの、こじ開けられるのを防ぐ機能はほとんどありません。金庫のこじ開けを防ぐためには、火災にも盗難にも強い「防盗金庫」を使うのが良いでしょう。
バールとは
バールとは、金属でできた棒状の道具で、てこの働きを使って大きな力を出すことができます。見た目は、全体がまっすぐなものや、片方の先が曲がっているもの、くちばしのようにとがっているものなど、用途によって様々な形があります。材質も鉄鋼が主流ですが、チタン合金などの特殊な金属で作られたものもあります。
建設現場では、釘を抜いたり、ものをこじ開ける作業などに使われています。頑丈で力が入れやすいので、工事には欠かせない道具の一つです。しかし、この頑丈さと手軽さのために、空き巣が家や店に侵入する道具として悪用されることが少なくありません。窓ガラスを割ったり、ドアをこじ開けたりといった犯罪に使われやすいのです。
バールを使った侵入盗難を防ぐには、窓やドアの防犯対策が重要です。窓ガラスには、防犯フィルムを貼ったり、補助錠を取り付けることで、割れにくくしたり、こじ開けにくくすることができます。ドアには、頑丈な鍵や補助錠を取り付けることで、バールでこじ開けられるのを防ぎます。
また、センサーライトや防犯カメラを設置することも効果的です。侵入者を光で威嚇したり、映像を記録することで、犯罪を未然に防いだり、犯人逮捕に役立てたりすることができます。さらに、地域住民同士が協力して、日頃から防犯意識を高めることも大切です。不審な人物を見かけたら、警察に通報するなど、地域ぐるみで防犯に取り組むことで、安全な暮らしを守ることができます。
項目 | 内容 |
---|---|
定義 | 金属製の棒状の道具。てこの原理で大きな力を出す。 |
形状 | まっすぐ、片側が曲がっている、くちばし状など、用途によって様々。 |
材質 | 鉄鋼が主流、チタン合金などの特殊金属製もある。 |
正当な用途 | 建設現場で釘抜き、こじ開け作業などに使用。 |
悪用されるケース | 空き巣による侵入道具として悪用。窓ガラス割り、ドアのこじ開けなど。 |
防犯対策 | 窓ガラスへの防犯フィルム・補助錠設置、ドアへの頑丈な鍵・補助錠設置、センサーライト・防犯カメラ設置、地域住民による防犯意識向上と協力、不審者への通報など。 |
窓ガラス対策
家屋への侵入盗難対策として、窓ガラスの強化は大変重要です。なぜなら、一般的な窓ガラスは打ち破られやすく、泥棒にとって侵入しやすい場所となっているからです。窓ガラスは、バールのような道具を使えば簡単に壊せてしまうため、侵入に要する時間が短く、犯行を容易にしてしまいます。そこで、窓ガラスをより頑丈なものへと変更することで、侵入を防ぐ効果を高めることができます。
その対策として有効なのが、防犯合わせガラスへの交換です。防犯合わせガラスは、二枚の板ガラスの間に、強靭で柔軟性のある特殊な樹脂膜を挟み込んだ構造となっています。この構造により、通常のガラスに比べてはるかに強度が高く、バールで叩いても容易には割れません。また、万一割れた場合でも、ガラス片が飛び散りにくいという利点があります。これは、侵入犯がガラスを割って侵入しようとした際に、大きな音や破片の飛散によって周囲に気づかれるリスクを増加させるだけでなく、侵入犯自身も怪我をする可能性を高めるため、犯行を諦めさせる効果が期待できます。
さらに、このガラスの飛散防止効果は、災害時にも有効です。地震や台風などで窓ガラスが破損した場合、飛散したガラス片による怪我のリスクを軽減できます。防犯対策だけでなく、防災面においても安全性が高まるため、総合的に見て非常に有効な対策と言えるでしょう。防犯合わせガラスは初期費用は多少かかりますが、長期的な目で見れば、安全・安心を確保するための価値ある投資と言えるでしょう。窓ガラスの防犯対策を検討している方は、ぜひ防犯合わせガラスの導入を検討してみてください。
対策 | 効果 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
防犯合わせガラスへの交換 | 侵入盗難防止、災害時の安全確保 |
|
初期費用がかかる |
ドア対策
住まいの入り口である玄関の扉は、泥棒にとって格好の侵入場所です。力ずくでこじ開けようとする手口の中でも、バールを使った方法は昔からよく知られており、今もなお多くの家庭が被害にあっています。バールを扉と枠の隙間に差し込み、てこの原理でこじ開けるため、頑丈そうな扉でも簡単に破られてしまうことがあります。
このような被害を防ぐためには、扉の強度を高める対策が重要です。効果的な方法の一つとして、扉と枠の隙間に補助錠を取り付けることが挙げられます。補助錠は、メインの鍵とは別に設置することで、二重のロックとなり、不正開錠をより困難にします。また、ステンレス製のプレートを扉と枠の隙間に取り付けるのも有効です。プレートはバールが差し込まれるのを防ぎ、こじ開けを防ぎます。
これらの対策と併せて、扉の内側にドアチェーンやドアガードを設置することも有効です。ドアチェーンは、扉を少しだけ開けた状態で鎖で固定することで、不審者の侵入を防ぎ、同時に安全を確認できます。ドアガードも同様に、扉を開けた際に侵入を防ぐ役割を果たします。
さらに、日頃から近所との良好な関係を築くことも、防犯対策として重要です。普段から挨拶を交わしたり、地域の活動に参加することで、互いに助け合うことができます。留守中に不審な人物を見かけたら、声を掛け合ったり、警察に通報するなど、地域ぐるみで防犯意識を高めることが大切です。
玄関の扉は、家の安全を守る上で重要な役割を担っています。補助錠やプレートの設置、ドアチェーンやドアガードの活用、そして地域との連携といった多角的な対策を講じることで、泥棒から大切な家を守りましょう。
対策の種類 | 具体的な対策 | 効果 |
---|---|---|
物理的対策 | 補助錠の設置 | 二重ロックで不正開錠を困難にする |
ステンレス製プレートの設置 | バールの侵入を防ぎ、こじ開けを防止 | |
補助的対策 | ドアチェーン・ドアガードの設置 | 扉を少し開けた状態での安全確認、不審者の侵入防止 |
近所との良好な関係構築 | 地域ぐるみで防犯意識を高め、相互扶助による安全確保 |
金庫対策
災害から大切な財産を守るためには、金庫選びが重要です。一口に金庫と言っても、その種類や性能は様々です。火災から中身を守ることに重点を置いた耐火金庫は、一般的に普及していますが、盗難対策としては必ずしも万全ではありません。耐火金庫の中には、てこ棒のような道具でこじ開けられてしまう可能性があるものも存在します。
そこで、大切な財産を火災だけでなく盗難からも守るためには、耐火性能に加えて防盗性能も備えた防盗金庫を選ぶことをお勧めします。防盗金庫は、頑丈な造りと特殊な鍵の仕組みを備えており、てこ棒などでこじ開けられることに対しても高い抵抗力を持ちます。壁や床に固定することで、持ち去られるリスクも軽減できます。金庫の重さも重要な要素です。軽い金庫は持ち運びが容易な反面、盗難のリスクが高まります。なるべく重量のある金庫を選び、設置場所も慎重に検討しましょう。
防盗金庫は耐火金庫に比べて高価ではありますが、大切な財産を守るための投資と考えるべきでしょう。家屋の構造や家族構成、保管する財産の価値などを考慮し、最適な金庫を選びましょう。また、金庫の性能に頼るだけでなく、貴重品は分散して保管するなどの工夫も大切です。複数の場所に保管することで、万一の盗難や火災の場合でも、全ての財産を失うリスクを減らすことができます。さらに、金庫の鍵の保管場所にも注意が必要です。金庫の中に鍵を保管するのは避け、安全な別の場所に保管するようにしましょう。これらの対策を組み合わせることで、より安全に財産を守ることができます。
項目 | 内容 |
---|---|
耐火金庫 | 火災からの保護に特化。盗難対策は万全ではない。こじ開けられる可能性も。 |
防盗金庫 | 火災と盗難の両方に対応。頑丈な構造と特殊な鍵でこじ開け防止。重量があり、固定も可能。高価だが、財産保護への投資と考えるべき。 |
金庫選びのポイント | 家屋の構造、家族構成、保管する財産の価値を考慮。 |
保管方法の工夫 | 貴重品は分散保管。盗難・火災時のリスクを軽減。 |
鍵の保管 | 金庫内はNG。安全な別の場所に保管。 |
その他の対策
侵入盗難から家を守るためには、備え重ねて用心することが肝要です。窓や扉の鍵をしっかりとかけるだけでなく、様々な工夫を凝らすことで、泥棒の侵入を防ぐ効果を高めることができます。
まず、夜間、家の周りを明るく照らすことは、侵入抑止に非常に効果的です。人感センサー付きの照明を設置すれば、人の動きを感知して自動的に点灯するため、泥棒は侵入をためらうでしょう。また、防犯カメラを設置することで、泥棒の行動を記録できます。映像は犯人特定の手がかりとなるだけでなく、犯罪の抑止力にも繋がります。
さらに、ご近所の方々と協力し、地域全体で防犯意識を高めることも大切です。日頃から挨拶を交わしたり、地域の防犯活動に参加したりすることで、地域の繋がりが強まり、犯罪の発生率低下に繋がります。お互いに家の様子に気を配り、不審な人物を見かけた場合はすぐに警察に通報するなど、協力体制を築くことで、より安全な暮らしを実現できるでしょう。
家の周囲をよく点検し、泥棒が侵入しやすい場所がないか確認することも重要です。例えば、高い塀や茂みは、泥棒が身を隠すのに格好の場所となります。剪定を行う、または低いフェンスに変えることで、泥棒の侵入経路を断つことができます。死角をなくすことで、侵入されにくい家を作ることが可能です。窓や扉の鍵だけでなく、複数の対策を組み合わせることで、より高い防犯効果が期待できます。普段から防犯意識を高め、安全な住まいづくりに努めましょう。
対策 | 効果 |
---|---|
窓や扉の鍵をしっかりかける | 泥棒の侵入を防ぐ |
夜間、家の周りを明るく照らす(人感センサー付き照明の設置) | 侵入抑止効果を高める。泥棒の侵入をためらわせる。 |
防犯カメラの設置 | 泥棒の行動を記録し、犯人特定の手がかりとする。犯罪抑止効果を高める。 |
ご近所の方々との協力(挨拶、防犯活動への参加など) | 地域の繋がりが強まり、犯罪の発生率低下に繋がる。 |
家の周囲の点検(高い塀や茂みの剪定、低いフェンスへの変更) | 泥棒の侵入経路を断つ。死角をなくすことで、侵入されにくい家を作る。 |