親子で学ぶ、防犯絵本の世界
子供たちは、身の回りの危険に気づくのが大人より苦手です。危険を予測したり、避けたりするのも難しいので、犯罪に巻き込まれる危険性が高くなります。大人のように危険を察知し、適切な行動をとることができないからです。そこで、防犯絵本は、子供たちに危険を理解させ、安全を守るための行動を楽しく学ばせるための役に立つ道具となります。
絵本には、子供が巻き込まれやすい危険な状況が、分かりやすい言葉とイラストで描かれています。例えば、知らない人に声をかけられた時、どうすれば良いのか?家の人に内緒で知らない人に誘われた時、どうすれば良いのか?一人になる時間帯や場所など、具体的な状況を想定した上で、適切な行動を学ぶことができます。「知らない人に声をかけられたら、大声で助けを求める」「知らない人に誘われたら、はっきりと断る」「助けを求められる大人のいる場所に逃げる」など、危険から身を守るための具体的な行動を、絵本を通して学ぶことができます。
また、絵本は保護者にとっても、改めて防犯意識を高める良い機会となります。子供と一緒に絵本を読むことで、自分たちの周りの危険について改めて考え、家庭での防犯対策を見直すきっかけになります。例えば、家の鍵のかけ忘れがないか、子供だけで留守番をさせる際の注意点、近所との連携の大切さなど、親子で一緒に絵本を読み、話し合うことで、家庭における防犯対策をより強固なものにすることができます。
さらに、絵本を通して、子供と防犯について話し合うことで、子供との信頼関係を築くことにも繋がります。子供は、自分の気持ちを安心して話せる環境で育つことで、危険な目に遭った時にも、すぐに大人に相談できるようになります。絵本は、防犯知識を学ぶだけでなく、親子間のコミュニケーションを深め、信頼関係を育むためにも、非常に有効な手段と言えるでしょう。